一つひとつのパーツは平面的な構成ながら、立体的な造形を目指したデザイン。サイドフレームはシンプルで平滑に仕上げ、背にボリューム感を持たせて個性的な表情をもたせました。
CORONA=王冠の名前の通り、堂々とした佇まいの椅子です。
斜めに前脚に繋がる木部は、立ち上がりの際の手掛けとしてもちょうどいい高さで、座り心地だけでなく、使い心地もいい椅子です。
2014年のグッドデザイン賞を受賞しました。
サイズ w 500 d 580 h 720 sh 410
素材  レッドオーク ホワイトオーク ウォールナット
仕様  オイルフィニッシュ
ナガノインテリア工業
リビングダイニングという概念をはじめて作り上げた老舗ブランドメーカー。三代目の永野社長は視野を世界に向け積極的なネットワーク構築をしていて、商品開発の可能性を広げてくれます。
自社で完結するモノつくり体制を強化し、シリーズごとにアイテムを展開することで生活シーンを見据えた提案をするブランドです。
横浜のショールームは必見!

http://www.nagano-interior.co.jp

 

 

CORANA 四方山話
形のイメージは比較的すぐにまとまりました。
ナガノインテリアが以前は得意としていた「張り込み」を活かしつつ、あまり重く見えない椅子を作りたかったので、細い木部とボリュームのある背に特徴のあるデザインを提案したのが始まりです。

挑戦すべきテーマも見つかりましたが、現場からは難色が、、、、。
構造的な問題=背の内部構造をどのように解決するか?
張り込みの問題=工具でできる張り込み行程の限界をどうするか?
手間の問題=試作ならできるが、量産ができるかどうか?
価格の問題=手間ひまかけすぎて、現実的な価格になるのかどうか?
問題山積みデザインです。

それでもとにかく進めることになったのは、やはり「今までと同じでは意味が無い」という社風のおかげでしょうか。
理論的には問題無し!試作もなんとかクリアー!
展示会へ向けて動き出します。

そして展示会当日。
私はいつも開催2日目に個展会場へ伺うのですが、なにやら皆さん苦笑い。
形は完成しているものの、なんだか、ものすごく、バランスが悪い、、、。
営業の方も、なにやら言葉に詰まっています。
どうやらお客さんから酷評を受けたようです。
それでも諦めないのが若いナガノインテリアの社風。
酷評に対してかえって燃えたのかもしれません。
プロポーションも治まりもすべて見直して次のステージでリベンジです。

そして月日は流れ、またしても展示会の日を迎えます。
いつもと同じ2日目、今度は皆の顔が明るい。
ああ、やっと椅子になりました。
まだ解決しなければならないことはありましたが、皆が前向きに意見を出しています。これなら、発売まではあと少し。

そして、さらに半年後。
この椅子がグッドデザイン賞を受賞しました。
取り組みの成果として皆で共有できる受賞でした。
開発は問題が多いほど面白いですね。
CORAONA 四方山話
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股旅放談 ナガノインテリア工業 販促課 前田 恵祐
私が会社へ新米デザイナーとして入社したのが2006年。すでに村澤さんとの取り組みはスタートしていました。

それから間もなくして、村澤さん担当に任命され今日まで家具作りのプロセスをワークショップを通じて一から学ばせて頂いております。

最近ではワークショップの際に、「こうしたらどうか」「こんなのどうですか」など、自分のアイデアが採用されることも、ちらほらと…

ようやく、ただの担当者から助手ぐらいの役目は果たせてきたかな〜(笑)

そんな中、村澤さんからの挑戦状を見事クリアし、
デビューしたのがCORONAチェアー。

開発スタッフ一同 「これ、どうやったら成り立つんだろう」

村澤さん 「ナガノさんだったら出来るはず!!」

この言葉が効きましたね〜。
さすが!! 職人の心を熟知しています。
「出来るはず」なんて言われたら、逆に出来ないとは言えないのが職人気質。

途端に、成り立たせる為にはどうするか、各々がアイデアを出し始めました。
そして…「あれ、できちゃった?」

数分後には、いったん頭の中では完成してしまったのです。
これには、私たち開発スタッフも拍子抜け。
というか、ナガノの潜在能力に自分たちで驚きました。(笑)
もちろん、そのあと実際に試作を進めていくと、
問題山積みであったことは言うまでもありませんが…(苦)

「世の中そんなに甘くない」
この言葉が身に染みましたが、それでもCORONAチェアーを妥協せず完成までたどり着けたことは、今後の開発の幅を広げるいいきっかけとなったことは間違いありません。

何より自分たちの自信に繋がりました。
今後、どんな挑戦状が来るのか逆に楽しみですね〜。

村澤さんが感じているナガノの潜在能力を、
これからもどんどん引っ張り出して下さいね。
今後とも、よろしくお願いいたします。

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