サイズ | チェア | w 514 d 506 h 420 ah 625 | |
ベンチ | w 1320 d 360 h 420 | ||
テーブル | w 1800 d 840 h 700 脚間寸法1380 | ||
素材 | オーク ウォールナット | ||
カラー塗装タイプ(ピンク アクア チャコール ホワイト) | |||
仕様 | オーク ウォールナット オイルフィニッシュ |
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カラー塗装タイプ ウレタン塗装 |
私は、その工場で一番得意なことを活かすのがデザインの信条ですので、これまで全く手がけていないものを進めることに躊躇しており随分スタートまでに時間がかかりました。
秋月さんの熱意に押されたのか、あるいは私の気持ちが変わったのか、ちょうど箱物開発が一段落着いたときに椅子の提案をしてみたところ、秋月さんはすぐに取りかかってくれました。
とはいうものの、予想通りハードルは高かったのです。
形を作ることはできても、椅子としての構造的な解決がやはり難しい。
それでも秋月さんは、私が考える以上に工夫を凝らし、度々の試験不合格にもへこたれず細かな調整を繰り返してくれました。
salaという椅子の名前は、徳島の言葉で「新しい」という意味があります。
デザインが新しいのでなく、新しい取組みの最初の成果として、良い名前がつきました。
平面NCルーターと刃物の形状で図面の線に沿って加工、村澤さんの提案のドミノジョイントにて組立。組み上がったものに座ると 座り心地が良い。まさにおどろきです。図面の精度にビックリしました。
さっそく強度試験にかけたのですが、30回でバラバラとなり、ボンドと圧着に問題があったようです。ボンドと圧着を見直し2次試作、今度は合格ラインを超えました。
見通しがついたところで、ワークショップにて村澤さんのチェック、現物に赤鉛筆でラインが描かれ、加工精度が上がっていき、確実にデザインも良くなっていきます。
試作、強度試験を4度繰り返しsalaが完成しました。まだまだ入口に立っただけなので、引き続き椅子づくりを掘り下げていきます。