satellite四方山話股旅放談satellite
イタリア語で【衛星】という意味の名前の木のモビール。1枚の板をレーザーでカットしてできています。
各パーツの支点は計算上でアタリをつけましたが、決定するためには試作に糸を通して吊るしてみるという地道な作業を繰り返しました。絶妙なバランスで風をとらえてゆらゆらと不思議な動きで揺れる様は、まさに小宇宙。
樹種は4種類から選べます。
サイズ φ 270  h 900
素材  ケヤキ スギ マホガニー ウォールナット
仕様  天然木突板
mothertool
「気持ちよく長く使えるプロダクトが欲しい」とのオーナーの情熱により立ち上がったブランドです。人間力を大事にすることをテーマに、技術や素材、作り手と使い手を丁寧に紡ぐ開発を展開。
中村実穂さんは私の股旅デザイン方式に巻き込まれて一緒に全国を放浪中。独特のキャラクターで、なぜか怪しまれないですぐに工場見学を許可してもらえるという才能を持っています。
終わりのない旅は、いつも新しい発見に満ちあふれています。

http://www.mothertool.com

 

 

satellite 四方山話
なぜ急にモビールをデザインしようと考えたのか今では記憶のかなたですが、多分、自分でほしいモビールがなかったからだと思います。モビールを作るにあたり、最初に考えたのは学生のときの演習でした。でもそのときはバランスばかりに気を使いすぎて、造形としては面白くない結果だったはず。それなら、今回は思いっきりモビールの造形にこだわってみよう。

世の中のモビールを調べてみると、意外と多様性がなく、ルールも限定されているようでしたので、平面の連続でありながら立体的な形に見える方法を随分悩みました。

円がモチーフとして出てきたのは偶然だと思いますが、自分で試作を作る上で素材に無駄を出したくないので同心円で小さくしていく方法を思いつきました。

さて、形はだいたい決定。

でも、肝心のバランスが何とも解決しない。本当にコンマ数ミリの差で、調和がとれなくなります。

紙での試作には限界を感じて、試作は困ったときのkiki頼みです。ワークショップではレーザーを駆使して、微妙なつり位置の調整をします。

やっとのことでバランスがとれたときは、なかなかの感動でした。

このモビールは、2013年11月にmother toolが新しく立ち上げるモビールブランド「tempo」のきっかけともなりました。

風にそよぐバランスの造形。

軽いしかさばらないので、いざ、世界制覇だ!

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股旅放談 mother tool 中村 実穂
わたしが学生の頃、教務室でお菓子の箱に感心していた村澤さん。
こういうところをきちんと見てる人がいるんだと記憶に残っていました。

卒業後、家業の工場を継ぐことになって、短期間に大量に廃棄されるものをつくっていくことに疑問をもちはじめ、違う道を模索していたとき、ふと村澤さんの顔が思い浮かびました。

直接教わったことはないけど、ちょうど母が村澤さんのスツールを欲しいと言っていたこともあり連絡をとったことがきっかけで、mother toolがはじまりました。

それまでもいろいろなところに相談していましたが、何をどうしていくか、もやもやしてすっきりしなかったのが村澤さんに相談すると嘘のように「そうそうそういう感じ」と、すとんとこころに落ちたのでした。

わたしの無謀な相談にも丁寧にのってくれます。

怪しまれず工場見学させてもらえるキャラクターを発見してくれたり、製造現場で環境を共有し、同じ目線で素材・技術・人がつながって、新しい関係性ができることの楽しさを教えてくれた村澤さん、これからも全国の工場へ股旅ご一緒させてください。よろしくお願いします。
股旅放談 mother tool 中村 実穂
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