SIESTA
イタリア語で“昼寝”を意味する名のとおり、ごろ寝をしたり、横に座ったり、くつろぎの時間を楽しむためにデザインしたパーソナルソファです。シンプルなフォルムに愛嬌のある表情を持たせたデザイン。2.5Pソファはリビングのソファとして、1.5Pソファはよりパーソナルなスペースのコンパクトソファとして。
サイズ w 1730・1370 d 790 h 620 sh 390
素材 張地:ポリエステル 本体:ウェビングテープ 
  座クッション:ウレタン 脚:タモ材
仕様 カバーリング
   
2012年 グッドデザイン賞受賞
NDstyle./野田産業
自社工場を中国の大連に設立して、日本だけでなくアジア全体のマーケットを視野に入れた開発を展開しているメーカー。中国、香港、台湾、韓国に、すでに販売拠点やパートナーを持っているブランドです。
野田康彦社長は自社工場のみならず、協力工場探しのためなら単身でどこまでも乗り込む行動派で、「良いものには国籍はいらない」を座右の銘とし、価格と品質のバランスが良い商品開発に取り組んでいます。

http://www.ndstyle.jp

 

 

 

 

 

 

NDstyle.での開発をはじめて5年が過ぎて、それでも唯一手がけることができなかったのがファブリックメインのソファです。

もともと木製の家具が得意ということもありましたが、それ以上にこのメーカーにはファブリックソファの売れ筋定番が数多く揃っていて、それらとの差別化が図れないというのが実情でした。

ベーシックでありながら、新鮮なデザインができないか?

そんなときに決めたコンセプトが、「昼寝をするソファ」です。

アームの高さは枕をイメージ、全体に固めのかけ心地もベッドの感覚を意識しています。

結局、このコンセプトがそのまま製品の名前SIESTA=うたた寝となりました。

日本人の靴を脱ぐからこそ得られる気持ちよさが売りです!

カバーリングをしやすくするような下膨れの愛嬌のあるデザインが特徴ですが、その柔らかな印象もよい反響の一つとなったようです。

ある大連での夜、野田社長とソファ開発担当の楊さんと3人で呑みながら不意にこのデザインもGマークにエントリーしようと盛り上がりました。

そのときはこのベーシックさがGマークには向いていないのではないかと思いましたが、予想を裏切り受賞。新聞にも掲載されたおかげか、その後の反響もものすごくて生産が追いつかないという嬉しい悲鳴のアイテムに成長しました。

SIESTA四方山話
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股旅放談 NDstyle. 奥村 剛 楊 正宏 堀部 ゆり
村澤さんとNDstyle.の恊働開発は早くも6年目を迎えました。岐阜本社と中国大連工場を行ったり来たりしながら、既に10シリーズもの商品が誕生しています。村澤さんは現場第一主義。「工場を知らないとデザインは出来ない」とお約束通り、中国大連工場や協力工場を一通り股旅。生産背景、力量、経営資源などを見て周り、現状把握。各工場の得意を活かしたデザインが提案されていく中、このソファ工場だけは提案がなされぬまま月日が流れ、ようやくデザインが提案されたときには既に3年が過ぎていました。

NDstyle.のソファは、カバーリングできることが一つの魅力。それまでの社内開発では、カバーリングを優先させるが為に、自由なフォルムをつくり出すことに躊躇していました。そこで現れたシエスタソファのデザイン。本体は全て曲面で構成されています。斬新だけど、本当に実現できるのか。デザインを工場に伝える担当の楊さんも苦い表情をしていた記憶があります。村澤さん曰く「日本人の生活に馴染むソファは欧米型とは違ったパーソナルなくつろぎ方があるのでは、と考えたのが『昼寝、うたた寝、私の居場所 シエスタソファ』なのです。」このコンセプトが営業スタッフの心に響き、開発が進んでいきました。

この提案を、いちばん首を長くして待っていたのはソファ工場の社長だったようです。村澤さんは常に工場特有の技術レベルより一歩高いことを求め、工場を刺激します。さらにはグッドデザイン賞へ向けた挑戦。出品直前まで背部のこんもりとした膨らみにこだわり、現地の工場に修正を指示し、寄りそうソファに相応しい作り込みにも余念がありませんでした。村澤さんの刺激によって工場が一歩ずつ前進し、計5回の試作を経て完成を迎えます。

その結果、見事2012年度グッドデザイン賞受賞。11月下旬、朝日新聞の全国版への掲載を機に注目を集めたのか、問い合わせの電話が一気に鳴り出し、ホームページのアクセス数は通常の数十倍まで急増。デザイナーが気づき、考え、表現し、工場で意を汲んでつくりこんだものが、ユーザーに伝わり、理解され、共感された、こんな一連の流れをまざまざと感じるシエスタソファの開発でした。おかげさまで今や数多くの販売店様に展示していただいています。そして、工場は専任の熟練職人しか出来ないこともあり、生産時にはてんやわんやの状況が続いています。

開発中、現地工場スタッフとは頻繁に友好乾杯をしました。中国では酒が誠意を表し、“乾杯”と言えば殆どが一気飲み。もちろん村澤さんも巻き込まれました。中華の円卓で、時には得意な歌を歌いながら現地スタッフと共にワインを何本空けたか覚えがありません。グッドデザイン賞受賞後も、現地でお祝いの乾杯をしました。
工場の社長は「大変だけど、嬉しい?!!」
村澤さんは「長い間お待たせーっ!」
奥村は「社長、生産頑張ってや! 更にレベルアップしてや?!」
そんなやり取りが、数ヶ月前のことでした。今後も沢山のワインが空けられるよう工場の更なる一歩前進に努めます。この先も三つ巴で頑張りましょう。

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