小さな座具は、その小ささ故に市場のコスト意識も厳しく、作り手からしても逃げのないアイテムです。どうしたら差別化ができるのか?
そこで第一段から特化しているのが機能性。ただ小さく座れるだけでない、もう一つおまけ機能を考えようと。
SOIAのほんの少し前方に傾く機能は、園田社長のアイデアです。なるほどそう来るなら、少し座面を高めにして前方傾斜で軽作業ができるようなスツールを考えたらどうだろうか。
そんな中から、座るというよりお尻を引っかける、というイメージが生まれ、結局お尻の形をそのまま写したような座面となりましたが、そのままでは名前にならないので「豆=SOIA」としました。
展示会に出すと、なぜか真っ先に注目されるアイテムです。
そして座ってもらうと話が弾みます。
そんなきっかけを、お店の方がお客さんとも共有してくれると嬉しいです。
翌月には期待通りのデザインが上がってきます。
最速の打ち合わせと完成はSOIAでした。
場所は小雨の代官山。村澤氏参加イベントの合間に会場隣接の某大型書店のトイレ前の休憩椅子に腰掛け、いつもの調子で私がこうこうこう。
村澤氏は珍しく「うけるかなあ…」。
「大丈夫、大丈夫。」と私。
じゃ、進めますかという会話が約10分。
1ヶ月後には納得の完成品が出来てしまいました。
決して打ち合わせを早く終わらせて飲みに行きたい訳ではありませんが、本当に短時間で用が済んでしまいます。
まあ、お互い信頼し合っているから出来る省エネなのでしょうが。
これからも宜しくお願いしますね、村澤デザイナー!